ファイナルアンサー!

大変遅ればせながら。
「スラムドッグ$ミリオネア」観てきました。

素直に面白かった。ストーリーも映像もこれぞ娯楽映画!という感じでクオリティ高かったと思います。終わりかたとかも娯楽映画だからいいんだなこれで。ってなるし。いい意味でも悪い意味でもUK的というか、インド人が撮ったらこうはならないよなーという映画でした。それでも、エンドロールでボリウッド的になるのはインドへの敬意ってことですか、ボイルさん?

何か昔流行ってた頃ウォン・カーウァイ観たときの印象と似ている。あっちのほうが切ないか。
でも、こういう娯楽映画がもっと増えればいいのになと思います。

実際私がインドに行ったのは10年以上前で、しかもムンバイ(ボンベイ)は未踏なのですけれども、行きたいなと思っちゃいましたね、また。でも何ていうかUK的だからだと思うんだけど、この映画は全体的にきれいというか、例えばスラムの映像なんかでも、どんなに虫が飛んでてもどっかスタイリッシュで、あんまりこう……無臭っていうか、清潔。
インドって道を歩いているとメインでだいたい5種類くらいの匂いがあって、それはスパイスとお香と人肌と生ゴミと……色々なものの匂いで、それが独特の乾燥した暑さと汗と埃と混ざって……。ストリートに入れば入るほどそれは顕著になって、っていうのがあるんだけど、そういうの一切感じなかった。まぁそれは別に問題ではないんだけど。

しかしインド人は子どものとき神様みたいに可愛いのに、おっさんになるとほんとにギラギラしてむさくるしいのは何故なんだろー。白目が光りすぎ!みたいな。あと絶対テロっとした開襟シャツみたいなの着てるんですが、制服ですか?みたいな。


ラティカ役の子はぜんぶよかったです。これは幼少時代。


大人になったラティカ役のフリーダ・ピント

通常のインド女優ってちょっとでっぷりしてるっていうか、腰回りとか。またそれがいい女の条件だったりするし(たぶん、ふくよか=富だからだと思います、神様もみんなでっぷりしてるし)。こういう子がいるんだなーって感じ。裕福になったインドの女優概念が変わってきてるのか、それともこれはダニー・ボイルだからなのか。

音楽もいいのでおすすめです。

特に感動したのは列車の中で流れたM.I.A.の「PAPER PLANES」。great!

埋め込みできなかったけど、クリップも最高です。