みずうみ

みずうみ (新潮文庫)

みずうみ (新潮文庫)

ひさびさに彼女の本を買いました。
ばななはスピリチュアル要素が高めだとよく言われるけれども、あんまりそうは思わないというか……何なんですかね。幽霊とか占いとか宗教みたいなのが出てくるからそう捉えられてしまうのかな。

何かのシンクロ、みたいなことがある相手とそうじゃない相手が居る、と私は思っていて、それはある意味当たり前のことなのかもしれないんだけれども、あるからといって運命を感じたりしてしまうと、そこには情けない勘違いとか願掛けとか、期待とか絶望とか、下らないものがくっついてくることがある。それについてたまらない嫌悪感を持っています。

結局はひとはひとりだし、また決してひとりではないということなのかなと思う。
だから何を大切にして生きるか、みたいなものがぶれないひとは素敵だし、私もそうありたい。

人の大変な話を聞くということは、もう、お金をもらったのといっしょで、絶対にそのままではすまされないよ。聞いたという責任が生じてしまうの。


ただ好きでいるっていうことは、なかなか簡単なことではない。