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いわゆるエコの流行っていうのは、手を変え品を変えで、結構続いている(ETHICALって言葉はあんまり浸透しなかったですね)。
そういうものに触れるとき、基本的には共感よりも吐き気のほうが多かったりするのだけれども、それなりに無関係ではいない立場としては、やっぱりみんな面倒くさくて飽きっぽいんだなー、というふうによく考える。

ICCの季刊誌、Inter Communication(これ面白いね)の「アートと社会のエコロジー」って号があるんですけど、その中に、今のエコの流れは「エエカッコしいの人々が大勢いた、お気楽な時代があったよね」って思い出されるときが来る、みたいな記述があって、ほんとうにそうだなと思うんですね。

また「海のふた」の話になってしまうのだけど。

なんかこう……やっぱり時を経て、古くなるものとならないものがあって、例えばデュシャンとかボイスなんかは後者だと思うんだけど、今のエコは前者だなーと思ってしまう。残念ながら。




そんな中で、エコとかリサイクルとか環境保護とか雇用の創出とかそういう枕詞が付いちゃうと3割減でみてしまうオレなんですが、ただでさえ雨後の筍の世界、そーすっと見落としてしまうこともあったりする。

例えば最近知ったこちらのブランドとか。
ストーリーは、ハギレを使った……みたいなことで、下手すると、reduceの「re:du」なんですかー。へー。みたいなとこで終わってしまいそうになるのだけど、やってるご本人とお話して、丁寧にものを見ると印象が変わる。

あくまでも服とか布にこだわっていること。
「変えたい」と思っていること。

あと根本的なところで、もしかしたらWEBではわからないかもしれないのだけど、配色と素材感が絶妙なんですね。
何もかもを取っ払うと素直に素敵なブランドだし、そういうところじゃないと、もう残っていかないんじゃないかな、と思います。ボンボンとカゴにとどまらず、色々なものを見てみたいなー。

ATAKなんかを見たり聴いたりするといつも思うのだけど(そしていつも書いていることなのだけど)、開かれている、というのは本当に重要で、そこは忘れないようにしたい。いつもそう思います。